猫の「受診タイミング」4選 治療だけでなく、健康維持のためにも知っておきたいポイント

1.ワクチン接種

ワクチン接種のときに初めて動物病院を受診する人も多いのではないでしょうか。ワクチンには感染症の予防をはじめ、重症化のリスクを軽減する効果があります。

その子の体調などの健康状態にもよりますが、子猫の場合は生後8週齢で1回目、その後3〜4週間隔で2回目と3回目を接種するのが一般的です。成猫で初めて接種する場合は、4週間隔で2回行う必要があり、その後1〜3年に1度の接種が推奨されています。

またワクチンには、3種混合ワクチンや5種混合ワクチンなどがあり、どのワクチンが適しているかは猫の年齢や飼育環境によって変わるため、獣医師とよく相談してから決めるようにしましょう。

飼い主の中には「室内飼いだからワクチンは必要ない」と考えている人もいるようですが、飼い主さん自身がウィルスを持ち込む可能性や、新しい猫をお迎えした際に病気をもらってしまうなどの可能性もあるため、ワクチンはすべての猫に必要です。感染症の予防や重症化のリスク軽減のためにも、ワクチン接種は必ず行いましょう。

2.健康診断

猫の健康診断も動物病院を受診する良いタイミングです。猫は体調不良を隠そうとする傾向があるため、病気の発見が遅れがちです。健康診断を受けることで病気を早く発見でき、長く健康的な生活が送れるようになります。

初めての場合は生後6ヵ月頃がおすすめです。この頃は避妊・去勢手術のタイミングでもあり、合わせて健康診断を行ってもらうと良いでしょう。

その後は1年に1回を目安に行い、7歳以上のシニア期からは半年に1回の頻度が理想的です。見た目ではわからないこともあります。また、健康な状態でのその子の中の正常値がどの程度なのかを把握しておくことはとても大切です。「うちの猫は健康だから大丈夫!」と決めつけずに、定期的に健康診断を受けましょう。

3.避妊・去勢

避妊・去勢手術のために初めて動物病院を受診するという方もいるかもしれませんね。避妊・去勢手術は生後6ヵ月頃に行うのが一般的であり、以下のようなメリットがあります。

  • 生殖器系の病気の予防
  • 発情期にともなう問題行動の減少
  • 望まない妊娠の回避

一方、デメリットとしては

  • 子猫を授かれなくなる
  • 肥満になりやすくなる

などが挙げられます。

避妊・去勢手術は必須ではないものの、猫の健康を考えるとメリットの方が大きいです。子猫を望まない場合は、愛猫のためにも避妊・去勢手術を検討した方が良いでしょう。適切な時期はかかりつけの獣医師とよく相談してから決めてください。

4.愛猫の体調に異変を感じたら

猫は体調不良を悟られないように隠す傾向があり、飼い主が異変に気づいた時には症状が進行していたということも珍しくありません。以下のような行動が見られる場合はすぐに動物病院を受診してください。

  • 元気がなく食欲もない
  • 1日に何度も吐く何日も連続で吐く
  • トイレが長いトイレに何度も入る

わずか数日で命を落とすような危険な病気もあります。愛猫に少しでも異変を感じたら迷わず動物病院を受診しましょう。

まとめ

動物病院を受診するタイミングについてご紹介しました。動物病院はケガや病気の治療だけでなく、愛猫が健康に暮らすためのサポートをしてくれる施設でもあります。

愛猫が体調を崩してから受診するのではなく、健康なうちから定期的に通い、健康な生活を維持できるよう心がけてくださいね。

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