プロ野球「福井県人会」今季オフに発足へ 吉田正尚選手、栗原陵矢選手ら…初代会長は中村悠平選手

吉田正尚選手=2023年1月、福井県敦賀市
中村悠平選手=2023年1月、福井県大野市
福井県人会参加予定メンバー

 福井県出身のプロ野球選手らで構成する野球の「福井県人会」が今季オフシーズン中に発足する。初代会長にはヤクルトの中村悠平捕手(福井商業高校出身)が就任するほか、米大リーグ・レッドソックスの吉田正尚外野手(敦賀気比高校出身)らが名前を連ねる。子ども向けの野球教室などで県内野球界の発展を目指すだけでなく、地域活性化にも取り組んでいく。

 福井県人会は、一般社団法人「Baseball Labo FUKUI」(福井市)が設立、運営していく。有志が昨年立ち上げた団体で、「野球を通して福井の子どもたちの明るい未来をつくる」ことを目指し、これまで県内で野球教室などを行ってきた。

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 県人会のメンバーは中村選手、吉田選手のように県内出身者を対象とし、ソフトバンクの栗原陵矢内野手(旧春江工業高校出身)や広島の玉村昇悟投手(丹生高校出身)ら現役のほか、広島で活躍した天谷宗一郎さん(福井商業高校出身)らOBも加わる予定だ。

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 県人会は、全国では静岡や愛媛、沖縄などにあり、活発に活動している。福井県人会は、行政や地元企業と連携して県内の野球、スポーツ振興と地域活性化を目指す。プロ野球のオフシーズンには野球教室やふれあいイベント、学校訪問なども予定している。

 初代会長となる中村捕手は「福井はとても野球が盛んな地域だが、昔より野球人口は減っていると聞いている」とし、「福井で育った私としても、野球の素晴らしさを福井の子どもたちに伝え、野球を好きになってくれればと思っている」とコメントを寄せている。

 Baseball Labo FUKUIの代表理事で、福井商業高校野球部出身の稲井田顕章さん(40)が県人会の事務局長に就く予定。稲井田さんは「選手主導の県人会を通じて未来のプロ野球選手がここから出てきてくれればうれしい」と話し、年内始動を視野に準備を進め、県人会メンバーの拡大も図るとしている。

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