「プロでもしっかり泥臭く」広島カープ ドラフト2位 高太一投手(大阪商業大) 飾らない豪腕の素顔

広島カープのドラフト2位指名・高太一 投手(大阪商業大)の素顔を探った。

愛媛県の出身ですが、広陵高校のOBで、実家も広島という高投手。

高太一 投手
「まさか、こんなに高い順位で指名されると思っていなかったので、少しびっくりした気持ちが一番です」

― 待っているときはどんな気持ち?
「先に上田(大河投手)が示されたのでうれしい気持ちと、同様に不安な気持ちがいっぱいだったので、本当にほっとしています」

「やっぱり自分の一番はまっすぐのキレとインコースのコントロールなので、そこを存分にアピールして、プロでもしっかり泥臭くやっていこうと思っています」

「今、実家も広島にあって、そういう身近な存在っていうのでもあるので、知っている故郷に戻れるってことはすごい幸せだなと思います。ずっとエリートじゃなくて、泥臭くやってきた選手なので、プロに行っても泥臭くチームにずっと貢献できるような、長年、貢献できるような選手になりたいなと思っています」

西武に2位で指名された 上田大河 投手とともに胴上げをされました。

2人のプロ野球選手を輩出した大阪商業大学のグラウンドがある奈良へ向かいました。ドラフト翌日にも関わらず、朝10時にはグラウンドにさっそうとやってきた高投手―。

高太一 投手
「(転びかけて)痛っ」

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「おお、だいじょうぶ? 心配だ」

石田充 アナウンサー
「ドラフト2位の逸材ですからね」

この日は、監督不在という自主練習の日。思い思いのメニューをこなします。

高太一 投手
「広陵にいた3年間しか(広島は)あんまりわからなくて。祖父母の実家が、父方の実家が広島にあるので時折り、年末とか広島に帰ったりするんですけど、本当、全然詳しくは広島のことはわからない」

「こうやってカメラ向けて見てもらうってことは、自分よりたぶん上田の方が…。ほとんど阪神じゃないかみたいな感じで上田が言われていたので、だからすごく上田のほうがしんどかったです」

坂上俊次 アナウンサー
「広島はもっとすごいですよ。また来たみたいな感じで。きょう一日で同じ質問が4回ぐらいあると思います。どんな選手になりたいですか?とか」

高太一 投手
「同じ質問されたほうが自分は楽です。言葉の数の、ボキャブラリーが本当に乏しいので」

出身地の愛媛・新居浜の小学生時代のことを聞いてみると…

高太一 投手
「ゲーセンとかもなかったので。近くに何か公民館みたいなところがあって、公民館の駐車場で小学校のときとか、みんなで野球して遊んだりとか。ボールじゃなくて、バトミントンの羽根で野球をして遊んだりとかしていました。(ボールだと)危ないから羽根にしてカチーンと打って…」

― 好きなんですね、野球が昔から。
「そうですね。昔はむちゃくちゃヒマな…、小学校の練習がないときも小学校のチームのみんなと野球もどきみたいなことをしていました」

優しい雰囲気の高投手ですが、後輩とのダッシュでは性格が出ます。負けず嫌いなんです。ちょっと抜かされてしまったんですけれども、挑み続けます。

高太一 投手
「もう一度!」

ちょっとフライング気味…。負けず嫌いです。

そんな高投手ですが、ピッチャーに転向したのは広陵高校2年のときだったんです。その秘話は、またあらためてお伝えします。

◇ ◇ ◇

田村友里 キャスター
気になる。

石田充 アナウンサー
高投手は、天谷さんがドラフト前にお話を聞いたんですよね。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
表情を見ていると、ぼくがインタビューしたときより、こころなしかほっとしているような表情になっているなというふうに思います。ただ、負けず嫌いな性格というのは、プロには必須ですから。本当にいい準備してプロに来てほしいなと思います。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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