リッチー・サンボラ、ボン・ジョヴィへの復帰に前向き

ギタリストのリッチー・サンボラが最後にボン・ジョヴィで演奏したのは10年前だが、1983年に米ニュージャージー州セアビルで結成されたバンドが結成40周年を迎えた今、復帰もやぶさかではないと64歳の彼は語っている。

ボン・ジョヴィの共同創設者である彼は米ピープルに対し、「バンドについてのドキュメンタリーが制作されていて、僕も参加した。僕たちが演奏しているところを見たい人々がいるし、そうすることでみんなハッピーになれる。つまり、基本的にこの時点で(バンドを)やる理由はそれだよね」と述べ、2013年にツアーの途中で脱退したグループに復帰する話が持ち上がっていることを示唆した。

脱退の詳細が公の場で正式に明らかにされたことはないが、サンボラは時間が古傷を癒してくれるかもしれないと確信しているようだった。「だからそう、確実にあり得るよ」と彼は復帰の可能性について語り、「ただ、みんながいつやる気になるかが問題なんだ。大きな、大規模な事業になるからね」と続けた。2020年に彼は、現在26歳の娘エヴァとの関係に集中するため、メインの仕事から身を引いたことに後悔はないと同誌に語っていた。「決して評判がいい決断ではなかったのは言うまでもないけれど、選択の余地はほとんどなかった」と、当時彼は話していた。

サンボラは、現時点で自身の復帰に関する追加情報やスケジュールはないと述べたものの、「でも今がやる時だ。今年は40周年だけど、これまでになく若く感じるよ。最高に楽しんでいる」と語った。ジョン・ボン・ジョヴィの広報担当者からは、サンボラのインタビューに関するコメントは得られなかった。

サンボラは、シンガーのジョン・ボン・ジョヴィ、オリジナル・ベーシストの故アレック・ジョン・サッチ(2022年に死去)、キーボーディストのデヴィッド・ブライアン、ドラマーのティコ・トーレスとともにボン・ジョヴィを結成し、「You Give Love a Bad Name」や「Livin' on a Prayer」など、バンドを代表するヒット曲のいくつかを共作した。脱退後、彼の後任としてギタリストのフィル・Xが加入し、現在もツアーやレコーディングに参加している。

フロントマンのジョンはサンボラの復帰について公には語っていないが、サンボラがバンドへの再加入に興味を示したのは今回が初めてではない。2018年にハワード・スターンがニュージャージーのレジェンドたちを【ロックの殿堂】入りさせた際、メンバーが一緒にステージに登場し、サンボラは、「みんなが元の場所に戻ってきた……みんなに会えて最高の気分だ。すでにリハーサルはしているし、素晴らしかったよ。ぎこちなさはなかった」と語っていた。

ジョン・ボン・ジョヴィは、2024年2月2日に米ロサンゼルス・コンベンション・センターで開催される慈善ガーラで<2024 ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー>として表彰される。毎年開催されているこのイベントは、隣接するクリプト・ドットコム・アリーナで開催される【第66回グラミー賞】の2日前に行われる。

© 株式会社阪神コンテンツリンク