6・4億ドル相当、過去最大の「アイス」密輸

香港税関は先ごろ、過去最大規模となる凝固状メタンフェタミンの密輸を摘発した。11月6日付政府公報によると税関は10月24日にリスクアセスメントに基づき葵涌の税関検査場でメキシコから香港へ到着した貨物を調査。荷物の申告書には海産物611袋と記載されていたものの、中からは貝殻に偽装された凝固状のメタンフェタミン約1・1トンが見つかった。本物の貝殻と混ぜてあり一緒にナイロン袋104個に入れられていた。メタンフェタミンは俗に「アイス」と呼ばれるドラッグで、今回の押収品の末端価格は6億4000万ドルに相当する。凝固状のメタンフェタミンとしては税関史上最大規模の密輸摘発だという。当局は密輸容疑で物流会社や倉庫の責任者など男女4人を逮捕し捜査を進めている。香港では「危険薬物条例」によって危険薬物の販売、輸送は重罪となる。この条例に違反した場合、500万ドル以下の罰金または終身刑となる。当局ではドラッグに関する24時間ホットライン(2545ー6182)を設置、市民からの情報を求めている。 (写真・政府新聞処)

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