強風に雷雨、荒れる県内 未明の小松で火災、落雷か

炎を上げて燃える住宅=7日午前0時49分、小松市桂町

 石川県内は7日、低気圧から伸びる寒冷前線が通過し、未明に雷を伴った激しい雨が降り、小松市では落雷が原因とみられる火災が発生した。1時間降水量は宝達志水27ミリ、白山白峰22ミリで11月の観測史上最大となり、解析雨量は能登南部、加賀南部で1時間に30ミリを超えた。

 7日午前0時19分ごろ、小松市桂町の川崎義光さん(78)方から出火、木造2階建て住宅の1階と2階の一部を焼き、約1時間半後に消し止めた。家族4人は逃げ出して無事だった。住人が「雷が落ちて台所から煙が上がっている」と119番通報しており、小松署や市消防本部は落雷が原因とみて調べている。

 県内は風も強く、最大瞬間風速は羽咋24.7メートル、志賀20.5メートル、輪島20.1メートルを観測した。

 金沢地方気象台は7日夜のはじめ頃にかけて高波に警戒を呼び掛けている。予想される波の高さは能登6メートル、加賀5メートルとなる。8日の県内は次第に高気圧に覆われ、晴れる見込み。

 強風のため6日から有料区間が全線通行止めとなっていた白山白川郷ホワイトロードは7日午前11時、規制が解除された。

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