空き家の柿伐採 クマ対策で3本 魚津市、初の取り組み

伐採した空き家の柿の木を車に運ぶ作業員=魚津市黒沢

 県内でクマの目撃や人身被害が増える中、出没防止に向け、魚津市黒沢の空き家敷地で2日、柿の木3本の伐採作業が行われた。地元からの要望を受け、市が緊急に対応すべきと判断し、初めて取り組んだ。

 地元関係者によると、約3年前に家人が亡くなり、相続者もいないため、柿の木を管理する人がいなかった。市が委託した作業員2人がチェーンソーを使って高さ2~3メートルの木を切り、幹や枝、実をそれぞれ処分した。

 山澤賢一区長(55)は「管理者がいないカキの木がなくなり、気持ちが楽になった」と話した。

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