猫に「プロテイン」を与えても大丈夫?効果や与え方の注意点などを徹底解説

猫に「プロテイン」を与えても大丈夫?

まずプロテインを猫に与えてもよいのかという点ですが、猫用プロテインであれば、その子の状態にもよりますが、健康な猫であれば猫に与えても問題はありません。

人のはNGです。その理由は、人用のプロテインには人工甘味料や乳糖・大豆・カカオなどが含まれている商品が多く、猫にアレルギーや消化不良・中毒を引き起こすリスクがあるからです。

そもそも人用のプロテインは人がおいしく飲めるように設計されているので、猫が飲むことは想定外。つまり猫が飲んだことによる効果や安全の保障はないということです。そのため猫にプロテインを与えるのであれば、猫用のプロテインを選ぶようにしてください。

猫への正しいプロテインの与え方

猫への正しい与え方は、どのようなタイプのプロテインを与えるかによって異なります。

  • フード:たんぱく質が多く含まれたフード。パッケージ記載の容量を目安に、朝晩2回にわけて与えるのが一般的。
  • 錠剤サプリ:食事とは別に与える錠剤のサプリ。フードに混ぜたり、食間食後に単品で与えたりする。
  • 粉末サプリ:粉状で扱いやすいサプリ。フードに混ぜたり、水に溶かして与えたりする。

そしていずれも適量を守り、猫の体調を観察しながら与えるようにしましょう。

猫にプロテインを与えるときの注意点は?

猫にプロテインを与えるときの注意点は次の4つがあります。猫にプロテインを与える前に、しっかり覚えておきましょう。

1.猫用のプロテインを与える

先述しましたが、猫に人のプロテインを与えるのは健康を害するリスクがあるためNG!猫には猫用のプロテインを用意してあげてください。

2.適量を守る

猫用のプロテインであれ、適量を守ることは鉄則。特に与えすぎは要注意です!というのも、たんぱく質は確かに健康をサポートしますが、与えすぎると腎臓や肝臓に負担がかかり腎疾患・肝疾患のリスクを高めたり、肥満にもつながります。そのため、必ず記載される量を目安にプロテインを与えるようにしてください。

3.腎疾患や肝疾患をもつ猫は獣医師に相談してから

腎臓や肝臓に疾患を持つ猫は、飼い主判断でプロテインを与えるのは避けてください。なぜなら、プロテインは分解され・吸収・排出するために腎臓や肝臓の手助けが不可欠なので、もともとそれらの器官に疾患を持つ猫には、負荷をかけてしまうことになります。

場合によっては、症状が悪化したり回復を妨げたりすることもあるので、プロテインを与えたい場合は獣医師に相談してからにしましょう。

4.全体の栄養バランスを考慮する

プロテインを与えているからといって、そのほかの栄養面を気にしないのはいけません!確かに肉食動物の猫にとってたんぱく質は特に重要な栄養素ですが、そのほか脂質やビタミン・ミネラルなんかも猫には必要です。

そのため、プロテインだけでなく総合栄養食もしっかり与えて全体の栄養バランスを崩さないようにしてください。

そもそも猫にプロテインは必要?効果はあるの?

必ずしも、フードとは別に猫にプロテインを与える必要はありません。総合栄養食をきちんと与えていれば、基本的にたんぱく質不足を起こすことはなく、猫の栄養も十分サポートできるためです。

とはいえ正しくプロテインを与えられれば、筋肉や成長を維持したり被毛や肌の調子を良くする効果があるので愛猫にプロテインを与えたい飼い主は、取り入れても良いしょう。

また獣医師からたんぱく質を摂るように指示を受けた場合や、子猫・妊娠中の猫は積極的にプロテインをとるのがおすすめ。

まとめ

今回は猫にプロテインを与えても問題はないのかということと、与え方や注意点など幅広く紹介してきましたがポイントは次の通りです。

  • 猫用プロテインは与えてもOK!ただし人用はNG
  • 与え方は各商品が推奨する方法がベストで、総合栄養食にプラスするイメージ。
  • プロテインの与えすぎは腎臓や肝臓に悪影響があるため危険
  • プロテインは必ずしも必要ではないが、良質な筋肉をつくったり被毛や皮膚の状態を整える効果がある
  • 子猫や妊娠中の猫は積極的に取り入れたいアイテム

肉食動物の猫には特に重要となる栄養素「たんぱく質」。猫用のプロテインであれば日常生活に取り入れても問題ないので、活用したい飼い主さんはぜひ検討してみてください。正しくプロテインを与えて、猫の健康をサポートしてあげましょう!

© 株式会社ピーネストジャパン