猫のごはんにまつわる用語を解説! 「グレインフリー」「プレミアムフード」…って結局なに?

猫用ごはんには種類がある

猫のごはんには、年齢や体質に合わせて選べるようにさまざまな種類のものが販売されています。

総合栄養食

総合栄養食と記載されたフードには、猫に必要な栄養素が全て含まれているものを指します。年齢別に含まれている栄養素が異なるので、飼い猫の年齢に合わせたフードを選ぶようにしましょう。

基本的に猫のごはんは、総合栄養食と水があれば問題ありません。猫の健康を維持するためにも、毎日与えるご飯は総合栄養食にすることをおすすめします。

ドライフード

水分保有率が10%以下のものがドライフードです。粒状のごはんで、飼い主の間では「カリカリ」と呼ばれています。

子猫のうちは、ドライフードを水でふやかして与えることもあります。粒の形や大きさの種類が豊富なので、猫の体格に合わせたサイズのドライフードを選んであげましょう。

ウエットフード

水分保有率が60〜80%程度のものをウエットフードと呼びます。缶詰やパウチに入っているので、見た目は「ツナ缶」によく似ているごはんです。

水分量が多いため、あまり水を飲まない猫におすすめです。しかし水分が多いと歯垢が付きやすく、ケアを怠ると歯石や歯周病の原因になることも。ドライフードとバランスよく与え、できれば歯磨きを毎日することをおすすめします。

療法食

特定の疾患があったり健康状態に問題がある猫に対して、与えるフードです。獣医師からの指定がなければ与えられないので注意しましょう。

おやつ

猫用おやつは人間の食べるおやつと同じで、猫の嗜好に合わせて作られた食べ物です。「間食」「副食」と呼ばれることもあります。

病院や爪切りなどを頑張れたときのご褒美として与えたり、コミュニケーションの一環として与えたりすることが多いです。

通常のごはんとは別に与えるものなので、食べ過ぎると肥満につながります。与え方には注意するようにしてください。

今さら聞けない!?猫用ごはんに使用されている用語

猫用のごはんにはさまざまな用語が使用されていますが、どのような意味があるかご存じですか?

よく使用されている用語について解説していきます。

グレインフリー

グレインフリーとは「小麦」「トウモロコシ」「米」などの穀物を含まないフードのことです。

猫の体は穀物の消化が苦手なため、摂りすぎると消化不良を起こしてしまうことがあります。また穀物に対してアレルギー反応を示す猫もいます。

しかしあくまで「穀物アレルギーを発症した猫」や「穀物成分で消化不良を起こす猫」が食べるフードであり、そういった症状が出ていないのであればグレインフリーでなくても大丈夫です。

ヒューマングレード

ヒューマングレードとは「人間が食べても問題ない」という意味です。人間が食べても大丈夫な品質の原材料を使用しているだけで、キャットフードであることに変わりはありません。

プレミアムフード

プレミアムフードとは原材料や製造工程などにこだわった高品質なキャットフードのことを指します。

保存料や着色料、酸化防止剤といった添加物の使用を極力抑え、使う食材も人間が食べられるくらい品質の高いものを使用しているのが特徴です。

とはいえ、「プレミアムフード」と記載するにあたり一定の基準があるわけではないので、その品質はフードメーカーによって様々です。

AAFCO

AAFCO(アフコ)とは、ペットフードの栄養基準やラベル表示基準などのガイドラインを制定している機関のことです。

AAFCOで制定されているガイドラインは世界中の多くの国で基準として参考にされているため、日本で販売されているペットフードも多くがAAFCOを基準として製造されています。

猫の好みに合わせたごはんをあげよう

猫のごはんにはたくさんの種類がありますが、猫が好んで食べるものを選ぶことが最も重要です。

人間が同じものを食べ続けると飽きてしまうように、猫も同じものばかりを食べ続けると飽きてしまうことがあります。

猫がごはんに飽きてしまったときは、違う種類のフードに変えたり、おやつやふりかけなどで味を変えたりして与えてみましょう。

もし病気になった時のフード変更がスムーズにできるよう、定期的に違うフードをあげてみて、フード変更自体に慣れてもらうのも良いかもしれません。

年齢や体格に合わせて、必要な栄養素をしっかりと摂ることが大切です。猫の健康のためにも、日々の食事にも気を配るようにしてくださいね。

まとめ

猫のごはんにはさまざまな用語が使われており、猫の年齢や健康状態に合わせて選ぶ必要があります。

健康な猫であれば年齢に合わせた総合栄養食を選べば問題ありません。しかし原材料や添加物についての知識がないと、知らないうちに良くない成分の入ったフードを与えてしまう危険性もあります。

聞きなれない用語も多く覚えるのは大変かもしれませんが、愛猫の健康のためにも適切なフードを選ぶようにしましょう。

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