【インドネシア】パイロット、合弁事業を完全子会社化へ[製造]

筆記具大手パイロットコーポレーションは7日、インドネシアの合弁会社を完全子会社化すると発表した。合弁会社に出資していたパートナー企業1社の保有株50%すべてを買い受ける。また、10月に新設した販売子会社の営業活動を12月から開始することも明らかにした。

完全子会社化するのは、筆記具などを製造するパイロット・ペン・インドネシア。7日の取締役会で、パートナー会社の保有している4万株を取得することを決議し、同日に株式譲渡契約を締結した。取得額は1,000万米ドル(約15億円)。譲渡実行は12月20日を予定している。

パイロット・ペン・インドネシアは1991年設立。資本金は556億6,800万ルピア(約5億3,450万円)。2022年度の売上高は、前年比25%増の1,305億4,300万ルピア。純利益は104億7,300万ルピアで、前年の48億200万ルピアの赤字から黒字転換した。

パイロットコーポレーションは7日、10月3日付でインドネシアに設立した販売子会社パイロット・ペン・マーケティング・インドネシアが12月21日から営業を開始することも発表した。

今回の合弁会社の完全子会社化と販売子会社の設立は、グローバル筆記具市場でナンバーワンとなる地位確立に向けた機能強化の一環と説明している。

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