【カンボジア】電気機械の輸出、1~9月は約2倍[電機]

カンボジア関税消費税総局(GDCE)によると、2023年1~9月の電気機械・関連製品の輸出額は前年同期比93.5%増の24億7,600万米ドル(約3,726億円)だった。プノンペン・ポスト(電子版)が7日伝えた。

対象品目は関税品目分類(HSコード)の85類に該当する製品。1~9月の輸出総額(約170億米ドル)に占める割合は14.6%だった。9月単月では、前年同月比65%増の3億1,429万米ドル相当を輸出した。

22年通年の85類製品の輸出額は前年比84.8%増の19億9,800万米ドル。通年の輸出額(約224億8,200万米ドル)に占める割合は8.9%にとどまっていた。

カンボジア王立アカデミー(RAC)の経済アナリスト、ホン・ワナック氏は、カンボジアの政治的な安定や戦略的立地、豊富な労働力、特恵関税などが投資誘致を促進し、電気機械の輸出拡大につながっているとの見方を示した。 

物流・サプライチェーン事業協会(LOSCBA)のチェア・チャンダラ会長は、物流インフラの整備などが国内外からの投資を引きつけていると指摘。電気機械の輸出拡大は、縫製品の輸出低迷を補うのに重要な役割を果たすと述べた。

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