【タイ】最賃を年末に引き上げ、400バーツ未満か[経済]

タイのピパット労働相は6日、12月末に最低賃金を引き上げるとの見通しを明らかにした。ただし、セーター首相兼財務相が先に表明した1日400バーツ(約1,700円)には至らず、400バーツへの引き上げは24年末にずれ込む見通し。バンコクポストが6日報じた。

最低賃金引き上げに向けた今後の手続きは、各都県の賃金委員会が引き上げ希望額を決め、今月17日までに国家賃金委員会へ要求する。それに基にして国家賃金委員会が12月初めまでに各都県の最低賃金を決定し、閣議で承認を求める。閣議承認後、実施に移される。

政府は昨年10月、最低賃金を引き上げた。全国を9区分に分け、328~354バーツとした。平均5.02%の上昇で、中央値は337バーツ。引き上げは2020年1月以来。

政府は最低賃金のほか、公務員給与の引き上げも計画している。セーター首相が指示したもので、首相府首相秘書事務局が関係機関に引き上げの検討を通達した。公務員の中では、教師の給与が10年間据え置かれているという。

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