鳥海柵跡、国史跡指定10年 金ケ崎で記念企画展、12月28日まで

鳥海柵跡から出土した土器や陶器などが並ぶ企画展

 岩手県金ケ崎町西根の「鳥海柵跡(とのみのさくあと)」は今年、国史跡の指定を受けてから10年を迎えた。地元の金ケ崎要害歴史館(柏井慶一館長)では記念の企画展が開かれ、安倍氏の最重要拠点として機能した史跡の歴史と重要性を伝えている。

 企画展は「そして鳥海柵となる―出土品でみる国指定史跡 鳥海柵跡」と題して陶器や土器など約50点を展示。四つの時代に分類し、パネルでその成り立ちを解説する。町指定文化財の「内黒墨書土器坏(つき)(五保)」「香炉の蓋(ふた)」「緑釉陶器唾壺(りょくゆうとうきだこ)」も見ることができる。

 企画展は12月28日まで。午前9時~午後5時。月曜休館。一般200円、高校生以下無料。問い合わせは同館(0197.42.3060)へ。

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