オリオールズ・エライアスGMが年間最優秀エグゼクティブに選出

日本時間11月8日、アリゾナ州スコッツデールで毎年恒例のGM会議がスタートし、オリオールズのマーク・エライアスGMが2023年シーズンの年間最優秀エグゼクティブに選出された。2年前の2021年シーズンに110敗を喫したオリオールズだが、今季はリーグ最多の101勝を挙げ、7年ぶりのポストシーズン進出を達成。エライアスGMは、それを実現した手腕を高く評価された。30球団による投票はポストシーズン開始前に終了しており、2位はブレーブスのアレックス・アンソポロスGM、3位はダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMだった。

エライアスは2018年11月にオリオールズのGMに就任。オリオールズが球団史上ワーストの115敗を喫したシーズンが終了した直後のタイミングであり、オリオールズはエライアスGMのもとで本格的なチーム再建に取り組むことになった。エライアスはそれまでアストロズのフロントオフィスに務めており、アストロズでは大規模なタンキングによるチーム再建を経験。2017年にはGM補佐としてワールドシリーズ制覇も経験した。どん底から頂点へ。オリオールズがエライアスをGMに起用したのは、その経験があったからこそだろう。

エライアスGMはオリオールズの一員として迎えた初めてのドラフト(2019年)でアドリー・ラッチマン(全体1位)とガナー・ヘンダーソン(全体42位)の獲得に成功。2019年に108敗、2021年に110敗を喫するなど低迷は続いたが、2022年5月にラッチマンがメジャーデビューを果たすと同時にチームの快進撃が始まり、2022年は83勝79敗という予想外の大健闘を見せた。

そして今季は101勝61敗という好成績で地区優勝を果たし、1997年以来26年ぶりにリーグ最高勝率をマーク。ポストシーズンでは地区シリーズでレンジャーズにスイープ負けを喫したものの、エライアスGMがシーズン前に「再建は終わった」と話していた通りの結果となった。マイナーには2022年ドラフト全体1位で指名したジャクソン・ホリデイを筆頭に、まだまだ多くの有望株が控えており、オリオールズの黄金期到来を予想する声は多い。

アストロズに続いてオリオールズでもチーム再建を見事に成功させたエライアスGM。次の目標はもちろん、1983年以来となるワールドシリーズ制覇だ。

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