今季韓国で20勝を挙げたエリック・フェディにメジャー各球団が興味

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、今季韓国球界で大活躍した右腕エリック・フェディに対し、メジャー各球団が興味を示しているようだ。現在30歳のフェディは昨年11月にナショナルズからノンテンダーFAとなり、韓国プロ野球のNCダイノスに入団。30試合に先発して180回1/3を投げ、20勝6敗、防御率2.00、209奪三振、WHIP0.95という素晴らしい成績を残した。最も活躍した投手を表彰する崔東原(チェ・ドンウォン)賞も受賞している(日本の沢村賞やアメリカのサイ・ヤング賞に相当する賞)。

フェディは2014年ドラフト1巡目(全体18位)指名でナショナルズに入団した元プロスペクトであり、2017年にメジャーデビュー。徐々に出場機会を増やし、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で60試合制の短縮シーズンとなった2020年ごろから先発ローテーションの一角を担うようになったが、防御率が3点台になったシーズンは1度もなく、メジャー通算防御率5.41という数字が示すように、プロ入り当初の期待に応えるような働きはできなかった。

しかし、プレーの場を韓国に移した今季は大活躍。ナショナルズ退団後に磨きをかけたスイーパーが新しい武器となり、メジャー通算奪三振率6.97という数字からは考えられないほどハイペースで三振を奪えるようになった。ただし、メリル・ケリー、クリス・フレクセン、ジョシュ・リンドブロムといった韓国球界からメジャーに移籍した投手の最近の例を見てみると、成功した投手もいるが、韓国球界で活躍したからといってメジャーでの成功が保証されているわけではないというのが実情だ。

とはいえ、フェディの獲得には、山本由伸、ブレイク・スネル、アーロン・ノラ、ジョーダン・モンゴメリーのような9ケタ(=総額1億ドル以上)の大型契約は必要でなく、先発投手の補強を必要としているチームが多くいるなかで、フェディのもとにメジャー契約のオファーが届く可能性は高いとみられる。韓国球界からメジャーに移籍したとき、ケリーはダイヤモンドバックスと2年550万ドル、フレクセンはマリナーズと2年475万ドル、リンドブロムはブリュワーズと3年912万5000ドルで契約。手頃な価格で獲得できる先発候補として、フェディは意外な人気を集めることになるかもしれない。

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