ブルース・スプリングスティーンがステージに復帰、ジョン・メレンキャンプとデュエット披露

消化性潰瘍疾患から回復するためにEストリート・バンドとのワールド・ツアーを延期した後、数か月間活動を休止していたブルース・スプリングスティーンが現地時間2023年11月6日にステージに戻ってきた。

74歳のロック・アイコンは、リンカーン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツのデヴィッド・ゲフィン・ホールで開催された、毎年恒例のチャリティー・ライブ【Stand Up For Heroes】で数曲を披露し、元気な姿を見せた。負傷した退役軍人を支援するこのイベントの常連であるスプリングスティーンは、当初開催と同時期にツアーが組まれていたため(その後9月に休養のため延期することが発表)、欠席すると思われていたが、ジョン・メレンキャンプのステージに参加し、ミニ・ライブを披露して観客を驚かせた。

ボブ・ウッドラフ基金のために1,400万ドル(約21億円)以上の寄付金を集めたこのイベントには、コメディアンのジミー・カー、ロニー・チェン、トレイシー・モーガン、シェーン・ギリス、ジョン・スチュワート、さらにジョシュ・グローバン、ザ・ウォー・アンド・トリーティ、リタ・ウィルソンらが出演し、ジル・バイデン米大統領夫人とハリー王子のコメント動画も上映された。

アズベリー・パーク・プレス紙によると、スプリングスティーンとメレンキャンプは互いの肩に腕を回しながら、メレンキャンプの2022年の曲「Wasted Days」をデュエットしたそうだ。メレンキャンプは、体調を崩した観客の応急処置のためライブが一時中断された後、「みんな大丈夫だといいけど。病人を出したくなかったんだ」とMCで語った。「私たちの世代の最高峰のソングライターの一人であり、私の兄貴であり、ずっと尊敬してきた人を紹介したいと思います。みなさん、ブルース・スプリングスティーンです」と彼は続けた。

その後スプリングスティーンは、ソロで4曲のアコースティック・パフォーマンスを行った。同紙は、彼が映画『She Came to Me』のサウンドトラックのためにザ・ナショナルのブライス・デスナーとレコーディングした「Addicted to Romance」をライブ初披露した際に、過去にも披露したような“下劣な二重の意味を持つジョーク”を述べたと記している。

他にも、Eストリート・バンドとの2020年のアルバム『レター・トゥ・ユー』から「Power of Prayer」、1984年の『ボーン・イン・ザ・U.S.A』からの名曲「Working on the Highway」、そして同アルバムから【グラミー賞】を受賞した「Dancing in the Dark」も演奏した。メレンキャンプは、「Jack and Diane」や「Small Town」など、自身の代表曲を披露した。

スプリングスティーンとEストリート・バンドは、現地時間2024年3月19日に米アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センター公演からツアーを再開する。

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