サンマ水揚げ、昨年比40%増 8~10月、沿岸に漁場形成

福島県いわき市の小名浜港に今季初めて水揚げされたサンマ=10月21日

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京)は8日までに、8~10月の全国のサンマ水揚げ量が昨年同期比で約40%増の1万5471トンだったと発表した。サンマ漁は海水温の変化などで厳しい状況が続いているが、10月にオホーツク沖や宮古沖などの沿岸に漁場が形成され、水揚げ増につながったという。

 全さんまによると、主な漁港の水揚げは花咲港(北海道)が8364トンで全国トップ。大船渡港(岩手県)が2642トンなど。

 水産庁によると、国内の主要産地で水揚げされたサンマの9月の産地平均価格(確定値)は1キロ当たり533円で、不漁が目立つ2019年以降、9月で比較すると最安値だった。

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