中国外相、日本を再び批判 国際会議で処理水を「核汚染水」

海洋協力・管理に関するフォーラムに寄せられた中国の王毅外相のビデオメッセージ=8日、中国・三亜市(共同)

 【三亜共同】中国の王毅外相は8日、南部の海南省(海南島)三亜市で開かれた国際的な海洋協力・管理に関するフォーラムにビデオメッセージを寄せ、東京電力福島第1原発処理水を巡り「核汚染水の海洋放出に反対する」と述べた。各国の研究者らを集めた中国主催の国際会議の場で日本の対応を再び批判した。中国の主張への支持を獲得する狙いとみられる。

 フォーラムに出席した中国の孫衛東外務次官は処理水に関し「各国の懸念を無視し、無責任かつ一方的に核汚染水を放出した行為に断固反対する」と日本を非難した。

 王氏は「中国は海洋の生態環境保護を重視しており、持続可能な発展のために貢献する」と訴えた。

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