「ぶつかりそうで怖かったことも」小学生3人が車にはねられた現場で診断 過去10年間で4件の事故 以前から危険指摘する声も=浜松市南区

2023年10月、浜松市の道路で下校中の児童3人が車にはねられ、いまも1人が意識不明の重体となっている事故を受け、警察は地元住民らとともに現場診断を行いました。

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11月8日午後、浜松市南区若林町の事故現場で、警察や市、地元住民が路肩の幅や車の交通量、速度などを確認しました。

この事故は10月26日午後、下校中で路側帯の内側を歩いていた小学生3人を軽乗用車が後ろからはねたものです。はねられたうちの1人は、いまも意識不明の重体、2人が骨折などの重傷を負っています。

軽乗用車を運転していた高齢男性は、過失運転傷害の疑いで逮捕されましたが、現在は処分保留で釈放されています。男性は調べに対して「よそ見をしていた」などと話しているということです。

<中学生の男子>
「少し事故があった所で歩いていた時にちょっと車が近かった時にぶつかりそうで怖かったことも」

現場近くに住む人たちからは、普段からスピードを出す車が多く、危険を指摘する声もあった事故現場。警察によりますと、過去10年の間に現場付近で発生した車と車の事故は4件。車対人の事故は今回が初めてで、大きな事故になってしまいました。

<浜松東警察署 須田克彦交通課長>
「子どもたちに目に見えるような安全なパトロール、白バイを投入してやっていく」

現場診断の後に行われた検討会の中では、ドライバーに向けた啓発活動などのソフト面と車道に減速マークの表示をするといったハード面での対策があがりました。

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