「イノシシ？足がスラっとしているなって…」生徒騒然　高校の校庭にニホンカモシカが！キャベツ畑にはクマの親子が…止まらぬ野生動物の出没

11月8日午前、浜松市の高校のグラウンドにニホンカモシカが出没しました。静岡市では、畑がクマに荒らされたとみられる被害が確認され、警戒が呼びかけられています。

「走ってる走ってる！」

8日正午前、浜松市西区の静岡県立浜松大平台高校のグラウンドに現れたのは、ニホンカモシカです。学校によりますと、近くを車で走っていた人から「学校のフェンスを動物がよじ登っている」と連絡が入りました。

職員が動物を探したところ、グラウンドで体育の授業を受けていた生徒がニホンカモシカの姿に気づいたということです。

浜松大平台高校は、裏側に山があるものの、周辺は新興住宅街という場所です。体長1メートルはあったという野生動物の出没に、体育の授業は一時騒然としました。

＜動画を撮影した生徒＞
「最初はみんな『イノシシ』って言っていて、のちのち、足がスラっとしているなってなってカモシカだなってわかりました。みんなは『逃げろ、逃げろ』って言って、校舎の方に逃げていました」

野生生物の出没は、静岡市でも明らかになりました。

「クマの親子の足あとだよ」

＜庵原猟友会大石守男さん＞
「こっちは何ともないしょ」
Qどこですかね?
「こっちから明らかに違うしょ」

静岡市清水区蒲原の山間部。11月6日、畑でキャベツの苗にかぶせるビニールシートが破られているのが確認されました。当時、畑では、人の足よりも大きい動物の足跡があったといいます。

＜もっちふぁ～む望月芳信さん＞
「(猟友会などが)畑に調べに来た。『クマの親子の足あとだよ』だと(言われた)。足あとがくっきりついていると」

畑の所有者によりますと、クマの足跡が見つかった畑には、キャベツなどの苗を植えたばかりでした。これまで現場周辺でクマが出没することはなかったといいます。

＜農家＞
「イノシシはいますけど、クマっていうのは初めてですよ」

静岡県では、8日からクマの目撃情報をまとめたマップを公開していて、県内では、6日までに49件の目撃情報が確認されています。全国で相次ぐ野生動物の被害。県などは注意を呼び掛けています。