福井の冬の味覚、越前がに漁ようやく開始 次々水揚げし初競り、ズワイとセイコずらり

次々と水揚げされる越前がに=11月8日午後3時55分ごろ、福井県坂井市三国町の三国漁港

 11月6日の解禁以降、荒天により出漁を見合わせていた越前がに漁が8日始まった。福井県坂井市三国町の三国漁港では漁船4隻が午後3時ごろ戻り、次々と水揚げした。夕方、同市の三国港市場で初競りが行われ、待ちに待った冬の味覚の登場に市場は活気づいた。⇒最上級ブランド「極」1匹認定…落札額は?

 8日朝、三国港機船底曳網漁協などの10隻、越前町漁協所属の43隻、おおい町の大島漁協と小浜市漁協所属の計7隻が順次出港。三国漁港では約20キロ沖で漁をした漁船4隻が帰港した。漁師は「まだ風が強く荒れていたが、十分な収穫」と話し、水揚げしたカニに越前がにの証しである黄色タグを付けていた。

 競りには雄のズワイガニ約300匹、雌のセイコガニ約1万100匹がずらり。400匹ほど買い付けた、オーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)経営の伊藤俊輔代表(35)=坂井市=は「楽しみにしているお客さんにようやくカニを提供できる。シーズン中、安定した水揚げがあれば」と話していた。越前がにの最上級ブランド「極」はなかった。

 漁期はズワイが来年3月20日まで、セイコが12月31日まで。

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