フィルミーノが圧倒的な強さをみせた19ー20シーズンを回顧。「アトレティコが現れるまでは自分たちが最強だと思っていた」

写真:11月9日に自伝を出版するフィルミーノ ©Getty Images

元ブラジル代表ロベルト・フィルミーノは11月9日に出版される自伝の中でリヴァプール在籍時代を回顧し、2位マンチェスター・シティに18ポイント差をつけ圧倒的な強さをみせた2019ー20シーズンで味わった屈辱を語っているという。スペイン『Marca』電子版が伝えている。

リヴァプールはユルゲン・クロップ監督就任から4シーズン目となる2018ー19シーズンにUEFAチャンピオンズリーグを制覇した。ヨーロッパ王者として迎えた翌シーズンには国内リーグで首位を快走し、2月にワトフォードに敗れるまでリーグ27戦無敗を記録し、悲願のプレミアリーグ制覇を果たした。

しかし、ヨーロッパの舞台ではベスト16でディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードと対戦すると、アウェイでの第1戦を0ー1で落とし、ホームでの第2戦も延長戦の末2ー3で敗れ、前回王者がまさかのラウンド16で姿を消すことになった。

「2020年2月、チャンピオンズリーグのベスト16でアトレティコと対戦するためにマドリードに向かった。シメオネ監督は我々のスタイルを完璧に見抜き、戦術を無効化する方法を見つけていた」

「5ヶ月ぶりシーズン2回目の敗戦だったし、正直驚かされた。シーズンのあの段階では、一致団結し最高の選手が揃っていた自分たちは無敵だと思っていた。だけど実際にはそうではなかった。アトレティコとの試合結果には相当なショックを受けたし、後にリーグで3敗するわけだけど、あの敗戦は想像以上に大きなものだった」

実際にリーグ戦では開幕2節以降首位を一度も明け渡すことなく優勝を果たしていることから、その自信は決して過剰なものではなかったが、ヨーロッパ王者として臨んだリヴァプールにとってアトレティコ戦での敗戦はその後の日程にも想像以上に大きな意味を持つものだったことを明かした。

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