【ベトナム】ハロン湾開発で環境規制違反、業者に罰金[建設]

ベトナム北部クアンニン省は7日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に認定されているハロン湾周辺の開発で複数の環境規制違反が見つかったとして、請負業者に1億2,500万ドン(約5,127米ドル、77万3,000円)の罰金を科したと発表した。べトナム外資系企業協会(VAFIE)の電子メディア「インベスター」が7日伝えた。

ドーザー・キャピタル社による総面積31.8ヘクタールの開発計画のうち、自然保護のため設けられた緩衝地域3.88ヘクタールの建設工事が対象となった。省当局が6日の立ち入り検査で複数の違反を発見し、是正措置が済むまで作業を停止するよう命じていた。

同社は認証済みの環境影響評価報告書を公開する義務や、報告書の内容に沿って開発を行う義務を果たさなかった。建設が完了した1キロメートルの道路では、泥や土砂、岩の海への流入を防ぐ措置を講じていなかった。

開発計画には、カムファー市クアンハイン街区の10B地区における別荘向け住宅451棟やホテル、商業施設の建設が盛り込まれている。2021年10月に当局の承認を受けて今年7月に着工し、26年第3四半期(7~9月)に完工を予定している。

© 株式会社NNA