【カンボジア】域内観光地との直行便を就航、首相が提案[運輸]

カンボジアのフン・マネット首相は7日、同国と東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の観光地を結ぶ直行便数の拡大が必要だとの考えを示した。クメール・タイムズ(電子版)が8日伝えた。

フン・マネット氏は、南部シアヌークビル州で開いた縫製工場の労働者との会合で、より多くの観光客と投資をシアヌークビルに誘致するため、域内の観光地とシアヌークビル空港を結ぶ直行便を就航させることが重要と指摘。タイやベトナム、フィリピン、インドネシアのほか、ASEAN域外のモルディブや中国の観光地と同空港の直行便就航を検討すべきと述べた。

カンボジア民間航空局(SSCA)によると、2023年1~9月の主要3空港の利用者は前年同期比2.6倍の約370万人だった。航空機の総離着陸数は3万7,200回で、国内線と国際線を合わせた発着便数は週平均850便となった。

民間航空局のマオ・ハバナル事務局長は、カンボジアの航空輸送は新型コロナウイルス禍前の19年比で50%まで回復したと話した。

観光省の報告によると、1~9月にカンボジアを訪れた外国人旅行者は約3.1倍の約392万人。うち空路で入国した外国人旅行者は約134万人で、2.9倍となった。

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