【マレーシア】ダイアログと森松国際、ジョ州工場を拡張[製造]

石油・ガス産業向けサービスを手がけるマレーシアのダイアログ・グループは7日、森松工業(岐阜県本巣市)が出資する香港上場の圧力設備メーカー、森松国際控股(モリマツ・インターナショナル・ホールディングス)との合弁会社が運営するジョホール州プングランの工場で、拡張工事に着工した。投資額は2億5,000万リンギ(約80億6,800万円)。

ダイアログとモリマツの合弁会社、森松ダイアログは拡張により、電気自動車(EV)のバッテリーや半導体などの原材料の製造に使用する設備やモジュールの生産に注力する。同分野は国外で需要が急拡大していることから、年間売上高3億リンギを目標に生産体制を確立する。2025年3月までに完工する予定だ。

拡張後の工場面積は1万8,245平方メートルとなり、最新のインフラ技術を備えたモジュールの生産工場などが設置される。新たに約500人の雇用機会を創出する予定で、総従業員数は650人になる見通しだ。

森松ダイアログは21年に設立され、マレーシアでエンジニアリングや製造・加工のワンストップサービスを提供している。出資比率は森松国際が51%、ダイアログが49%。マレーシアの企業だけでなく、米国、英国、韓国、ベトナムなどの企業とも取引している。

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