2024年秋の北陸DCへ福井で全国販促会議が開幕 観光素材を旅行会社にPR…知事「あっと驚く商品を」

北陸3県の自然や食、伝統工芸などを全国の旅行業者らにPRした全国宣伝販売促進会議=11月8日、福井県産業会館

 北陸新幹線福井県内開業後の来年秋に展開する大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」に向け、全国の旅行会社などに観光素材を売り込む全国宣伝販売促進会議が11月8日、福井県産業会館(福井市)で開幕した。北陸3県の関係者が食や自然、伝統工芸などの魅力を「旅のプロ」にPRした。

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 会議は3県やJR西日本金沢支社などでつくる実行委員会が主催。全国の旅行会社の商品企画担当者やJRグループ、旅行雑誌などメディア関係者ら762人が参加した。1年後の北陸DCの機運を高め、本番での旅行商品づくりに生かしてもらう。

 全体会議では、杉本達治知事が「新幹線延伸で北陸3県の主要都市が1時間圏内で結ばれ、広域で観光素材を結ぶことが可能になる。あっと驚くような観光商品をつくっていただきたい」と呼びかけた。JR西の長谷川一明社長は「北陸は魅力の宝庫だ。新幹線の開業効果を最大限引き出すため、魅力あるスポットをつないだ周遊ルートを提案していきたい」と述べた。

 3県の観光プレゼンテーションでは、福井県立恐竜博物館の谷川由美子館長や越前町漁協の小倉孝義専務、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の清水邦夫館長らが登壇し、恐竜や越前がになど福井の魅力を発信。会場では県内17市町が特産品や名所をPRし、旅行業者との商談会も行った。

 9、10日は県内5コースを含む北陸3県の全10コースでエクスカーションと呼ばれる現地視察が行われ、約200人が各観光地を巡り、今後の旅行商品の造成につなげる。

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