盛岡市みたけの岩手県営スケート場が今季のオープン延期を余儀なくされている。1日の予定だったが、電気設備の不具合で遅れた。選手は練習の機会が制限され、月末の県スプリント選手権大会は中止に。例年は国内でも早い時期に開場しており、今季も12月初旬に全国大会を予定する。県は機器を取り換え、順調に整氷が進めば月内のオープンを目指すが、思わぬ事態に関係者は気をもんでいる。
真っ白く塗装され、あとは整氷を待つばかりのリンク。例年は、授業や大会に向けた練習で集う老若男女の姿が見られる時季だが、今年はひっそりと静けさが漂う。
来年1月の全日本マスターズスピードスケート競技会を目指す盛岡市黒川の農業横屋覚さん(65)は「自分なりに計画を立ててやっている。どうしたらいいのか。いつもなら記録会にも出ながら滑り込んでいる。仕方ないが焦る」と早期オープンを望む。