メジャー最多の104勝を挙げたブレーブス 先発と左翼手の補強へ

2021年にシーズン88勝でワールドシリーズ制覇を成し遂げたあと、2年連続でシーズン100勝以上を挙げながらも地区シリーズで敗退しているブレーブス。アレックス・アンソポロス編成本部長は「短期決戦のランダム性のせいにしたいところだけど」と前置きしつつ「4試合の結果を過大評価しないようにしたい。でも、無視することはできないし、オフシーズンの補強に何らかの影響を与えるだろう」と語った。今オフは先発5番手と左翼手が最優先の補強ポイントとなりそうだ。

今季のブレーブスは先発投手陣の故障に悩まされ、昨季14勝のエース左腕マックス・フリードは14試合、昨季21勝で最多勝に輝いたカイル・ライトに至ってはわずか9試合しか登板できなかった。フリードは来季、健康な状態で先発ローテーションに戻ってくる予定だが、ライトは右肩の手術を受け、来季を全休することが確実となっている。

ブレーブスは39歳のチャーリー・モートンの年俸2000万ドルの来季オプションを行使しており、エースのスペンサー・ストライダー、フリード、モートン、今季12勝のブライス・エルダーで先発5枠のうち4枠は確定。5番手はAJ・スミス=ショウバー、ダリウス・バインズ、アラン・ワイナンス、ジャレッド・シュスターといった若手たちが候補となるが、実績のある先発投手をもう1人加える可能性があるとみられている。

アーロン・ノラ、山本由伸、ブレイク・スネルといったトップクラスのFA選手の獲得を狙う可能性もあるが、獲得に必要な金額を考えると、ソニー・グレイやエデュアルド・ロドリゲスのような投手のほうが現実的なターゲットと言えるかもしれない。また、昨オフにウィリアム・コントレラスを放出してショーン・マーフィーを獲得したように、アンソポロス編成本部長が意外なトレードを仕掛ける可能性もある。アンソポロス編成本部長は「我々のチームにフィットしそうな選手のリストを持っている。トレードであれ、FAであれ、交渉をすることになるだろう」と語っている。

エディ・ロサリオの年俸900万ドルの来季オプションを破棄した左翼も補強ポイントとなる。二遊間がオジー・オルビーズとオーランド・アルシアで埋まっているため、二遊間のプロスペクトであるボーン・グリッソムを外野にコンバートする可能性もあるが、まずは移籍市場でロサリオの代役の確保に動くことになるだろう。なお、ブレーブスがペイロールを増額する方針であることも報じられている。

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