アカンサス育てませんか 辰野金吾ゆかり、11月11日に株分け

白い花が咲くアカンサスは、旧唐津銀行周辺に植えられている=2022年5月(旧唐津銀行提供)

 地中海沿岸地方が原産の植物・アカンサスの普及に取り組む「唐津アカンサスの会」(井上充代表)は、栽培を希望する人を募っている。事前に申し込んだ人を対象に、11日午前10時から唐津市のJR唐津駅北口で株分けする。

 アカンサスは紫のがくに白い花びらをつけ、4月末ごろから開花する。花言葉は芸術。古代建築のほか、唐津市出身の建築家・辰野金吾が監修した旧唐津銀行の柱頭飾りにもデザインされている。 

 同会は、辰野金吾ゆかりの花として広めようと2016年から栽培を始め、これまでに市内を中心に県内外142カ所に株分けをした。井上代表(75)は「市内あちこちにアカンサスが咲く姿が広がれば。花をきっかけに、辰野金吾や旧唐津銀行を知ってもらいたい」と話す。

 事前申し込みは10日までで、当日は活動費の寄付も募っている。問い合わせは井上さん、電話090(4352)3712。(横田千晶)

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