ふるさと納税の礼状を障害者施設利用者のアート作品で 芸術のまちづくりPR

やまなみ工房の作品を活用したふるさと納税の礼状とチラシ

 滋賀県甲賀市は、同市の障害者福祉施設「やまなみ工房」のアート作品をあしらったふるさと納税の礼状を作った。ふるさと納税で市に興味を持ってもらった納税者に、芸術を活用したまちづくりをアピールする。

 礼状は縦14センチ、横7センチで、岩永裕貴市長の似顔絵に「よりよいまちづくりのため大切に活用させていただきます」とのあいさつ文を載せる。記載の2次元コードを読み込んだ先のサイトでは、市内の芸術スポットを紹介する。全部で5種類で、今月から返礼品に添えて納税者に送る。

 印象に残る礼状を作成するため、障害者アートで世界的に知られる同工房に市が打診した。市長の写真を基に、利用者19人が描いた作品から市があえて写実性の高くないアートを選んだ。

 独創的な似顔絵に、岩永市長は「気恥ずかしい気もするが、やまなみ工房らしい作品にしてもらえた」と話す。

 市はふるさと納税を依頼するチラシも同工房の利用者の忍者の絵を採用した。イベントなどで配布するという。

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