警察署駐在所員の妻で結成した「フラッグ隊」 元カラーガード隊員のリーダーに地域安全功労賞

9月に開かれた交通安全のイベントで、「いかリング」メンバーとフラッグ演技を披露する石原さん(左端)=京丹後市網野町・網野体育センター 

 京都府警京丹後署の駐在所に勤務する署員の妻たちによるフラッグ隊「いかリング」でリーダーを務める宇川駐在所(京丹後市)の石原智子さん(51)が、警察官の福利厚生などを支援する「JP生きがい振興財団」(東京都)から、防犯や交通安全に貢献したとして「地域安全功労賞」の表彰を受け、「賞に恥じないよう、仲間と活動に励む」と意欲を高めている。

 いかリングは府警カラーガード隊に所属していた石原さんが呼びかけ、2019年9月に結成した。駐在所員の妻が防犯や交通安全啓発に取り組むのは珍しく、防犯標語「いかのおすし」にちなみ駐在所の輪が広がるように、と名付けた。

 隊員は7人。石原さん以外は経験ゼロからの出発で月2回、網野交番(京丹後市)で練習に励む。イベントやこども園、高齢者施設での交通安全や防犯の教室に出演し、子どもの見守り活動で使う横断旗を手に丹後ちりめんの衣装を着て、息のそろったフラッグ演技を見せる。

 石原さんは10月23日、同署で麻田潤署長に「チームでいただいた栄誉。今後も防犯や交通安全活動を続けていきたい」と抱負を語った。

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