中間決算、純利益は最高水準 円安効果、製造業けん引

多くの上場企業の本社が集積する東京・丸の内のオフィス街

 上場企業の2023年9月中間決算の純利益合計額が過去最高水準となる見通しであることが9日、分かった。外国為替市場の円安基調の恩恵を受けた自動車を中心に製造業がけん引した。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ人の流れの回復も非製造業の追い風となった。24年3月期通期も過去最高益が見込まれ、好業績が24年春闘での賃上げを後押ししそうだ。

 東京証券取引所の最上位「プライム市場」に上場する3月期決算企業を中心に、8日までに決算を開示した819社をSMBC日興証券が集計。純利益の合計額は前年同期比12.2%増の17兆8742億円となった。

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