過去最高の糖度 高級ミカン「石積みかん」の出荷始まる

広島県呉市で糖度が12度以上という高級ミカンの出荷が始まりました。過去、最高の糖度だということです。

呉市の大崎下島で出荷が始まったのは、高級ミカン「石積みかん」です。JA広島ゆたかが「大長みかん」をブランド化しようと、19年前から出荷を始めました。

品質を守るため栽培方法や糖度などに厳しい基準を設けています。そのひとつが、農園に敷かれた白いシートです。太陽光を反射して、ミカンに当たる日射量を増やす効果があります。また、今月上旬の検査で糖度12度以上をクリアした農家のみが出荷することができます。

ことしは、連日の猛暑で少し小ぶり傾向ですが、糖度はブランド化してから最高だということです。

ミカン農家 里信均 さん
「過去最高の出来というくらい糖度も高い。糖と酸のバランスも良くて最高の評価をいただけるものに仕上がっている」

箱詰めされたミカンは選果場に集められ、職員が糖度や品質を確認して出荷します。ことしは、約25トンの出荷を見込んでいて、広島県内のデパートなどで主に贈答用として、5キロ入りの1箱が8000円前後で販売されるということです。

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