猛威ふるうインフルエンザ 医師会トップに話を聞くと…流行は市街地? それより寒い所? 地域で特徴が

(夏目みな美アナウンサー)
インフルエンザに感染したという話は、身近なところでもよく聞きます。急激に感染が広がっていることを感じますね。

(柳沢彩美アナウンサー)
東海3県の1定点医療機関あたりのインフルエンザ患者の報告数の推移を見てみると、10月30日から11月5日の最新のデータは、愛知県は34.62人、岐阜県は24.49人、三重県は18.79人でした。

10月以降、急激に増える傾向が続いていて、11月9日、愛知県にはインフルエンザ警報が出ました。そして、岐阜県も県全体では24.49という数字なんですが、30人を超えた地域があったということで、県独自の基準で岐阜県も、9日にインフルエンザ警報を出しています。

三重県も注意報レベルには、達しているということになります。全国的に増えているということが言えるかと思うんですけれども、特に東海3県の特徴は、どんなことなんでしょうか。

(大石邦彦アンカーマン)
地域のことは地域の人に聞くのが一番、ということで、各地域の医師会トップの方にお話をうかがいました。

愛知県医師会の柵木充明会長は、「名古屋市で感染が拡大している。これから県全体に広がっていくと思う」と話しています。新型コロナと同じような経緯をたどるんではないかという見方をしていました。

そして、岐阜県医師会の伊在井みどり会長は、「名古屋市に近い地域よりも、寒い飛騨市や観光地の下呂市で流行が目立つ」ということです。ただ、新型コロナの時と同じように名古屋市に近い地域、つまり通勤圏内の中濃だったり東濃などの地域での感染も、これから広がるんではないかと見ていました。

三重県の病院協会の竹田寛理事長にうかがいました。三重は「去年12月から流行入りの目安を切っていない」と。つまり1年間を通して、ずっとインフルエンザがくすぶってたということなんですね。ここにきてドンと感染者が増えてきたということなんです。「現在は、四日市市や桑名市、鈴鹿市といった北勢地区での流行が目立つ」と話していました。コロナの時は、北勢地区からどんどん南部の方に感染が広がってきたということなんですよね。同じようなことが言えるということなんです。

では、名古屋市はどうなのか。

名古屋市を区別で見てみると、守山区・名東区・緑区で、もう30人台後半です。

一方で、こちら西区と南区は、もう1定点あたり50人を超えていて、警報レベルなんですよね。なのでここが震源地となって、どんどん広がるんではないかという見方が出ております。

(柳沢彩美アナウンサー)
では最新の休校、学年・学級閉鎖の情報を見てみましょう。8日時点の数字です。愛知は、公立の幼稚園も含めて小中高校合わせて241校です。

そして、三重は52校。

そして、岐阜が78校、こちらは公立の小中高校となります。

手洗い、うがいなど基本的な感染対策をしていきましょう。

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