千葉銀行(千葉市)は9日、リスクが高い「仕組み債」と呼ばれる金融商品の不適切販売を巡り、傘下の証券会社と共に金融庁から業務改善命令を出された問題について、米本努頭取が記者会見の場で「厳粛に受け止め、信頼回復に取り組んでいる。迷惑をかけた」と述べ、陳謝した。命令後に謝罪や説明をした販売先が約1万2400件に上ると明らかにした。
米本氏は、実際の不適切販売に当たる件数は「公表を控える」とした。再発防止策として、管理体制の強化などに努める方針を強調した。
千葉銀は、佐久間英利会長が責任を取って来年3月31日付で辞任し、同年6月の株主総会で取締役も辞めるとしている。