11月10日オープン エスパルスドリームプラザの新館 コンセプトは“日常使い” デッキの下に隠れた機能 津波対策の防潮堤も=静岡・清水区

静岡市清水区に11月10日オープンするエスパルスドリームプラザの新館「PARK‐side」がお披露目されました。商業施設としてだけではなく、災害から私たちを守る機能も備えています。

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オープンを前に公開されたのは、静岡市清水区の清水港にある商業施設「エスパルスドリームプラザ」の新館となる「PARK‐side」です。食や衣服などを中心にショッピングやグルメが楽しめる9つの店舗が入ります。

「観光向け」のテナントを揃える本館に対し、新館は「地元客向け」に“日常使い”をコンセプトにしています。

<杉本真子キャスター>
「きょうは午後から清水区在住の方限定でプレオープンします。まだオープン前ですが、すでに多くのお客さんが並んでいます」

平日にも関わらず、約1200人が列を作りました。

<清水区民>
「またこれで清水がもりあがってくれればなと思う」
Q.一番のお目当ては?
「スターバックスです。一番最初の客で入ろうかと思って来た」
「子どもを連れてくる場所が近くにできたので、ありがたいですね」

開店直後から施設内は大にぎわい。大手コーヒーチェーンの「スターバックス」は、清水区初出店ということで多くの客が訪れていました。

<杉本真子キャスター>
「オープンデッキでは富士山や海を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。とても気持ちがいいです」

さらにこの施設、単なる商業施設だけではありません。

<ドリームプラザ 大井一郎社長>
Q.何か見えてきましたが?
「こちらは防潮堤です」
Q.この防潮堤がデッキの下に隠れている?
「そうです。これがずっと向こうまで通っている」

施設の下には、津波などの災害を軽減させる防潮堤が作られています。最大約3mの津波浸水区域でもあるこのエリア。

これまで、景観や港での荷揚げ作業に影響があるという理由で防潮堤がないエリアでしたが、静岡県が進める防潮堤の整備に施設側が協力する形で、日本でも数少ない「防災」と「商業」が融合する施設となりました。

<ドリームプラザ 大井一郎社長>
「ここは津波避難ビルにもなっている。防潮堤で津波を防ぎながら、それよりも高い津波が来た場合には上に逃げていただく。安全と民間の商売と一体になった形」

地元の安全と賑わいを担うエスパルスドリームプラザ「PARK‐side」は、10日午前10時にオープンです。

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