維新「スパイ防止法を」 参院委、外相は慎重

松沢成文氏

 日本維新の会の松沢成文氏は9日の参院外交防衛委員会で、スパイ行為を処罰する「スパイ防止法」を制定すべきだと主張した。中国の邦人拘束に言及し「日本もスパイ防止法を持たないと、スパイ交換ができず、海外で捕まったら何年も拘束される」と述べた。上川陽子外相は慎重な考えを示した。

 スパイ防止法では1985年、自民党が最高刑を死刑とする国家秘密法を議員立法で提案。国民の知る権利を損なうとの反発を受けて廃案になった。上川氏は「多角的な観点から慎重に検討すべきだと考える。国民の十分な理解が得られることが望ましい」と述べるにとどめた。

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