青森―ソウル線、2024年1月20日再開 3年10カ月ぶり定期便、週3往復

青森-ソウル線を再開する大韓航空の機体(同社提供)
宮下知事(右)に青森-ソウル線の運航再開を報告する川崎支店長

 韓国の大韓航空は9日、青森-ソウル(仁川)線の国際定期便の運航再開日を来年1月20日と発表した。航空券の販売を9日開始。運航日は火、木、土曜日で、運休直前と同様に週3往復する。同路線は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年3月から運休しており、3年10カ月ぶりの路線復活となる。

 機材はB737-8(146席)を使う。午前10時半に仁川空港を出発し、午後0時50分に青森空港に到着。折り返し便は青森を午後1時55分に出発し午後4時55分に仁川に到着する。

 川崎一幸・同社青森支店長が9日県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に運航再開を報告。宮下知事は「さまざまな国の人が仁川空港を経由して青森県に来てくれるので、世界と青森がつながるきっかけになると期待している」と歓迎した。

 川崎支店長は取材に対し「青森は温泉、スキー場があり、韓国でも人気の目的地。歴史のある大事な路線なので、県などと協議しながら利用率を高めたい」と述べた。今後は旅行需要だけでなく、半導体関連企業などのビジネス利用も拡大していくとした。

 同社は今年1、2、3月に運航した同路線のチャーター便の利用が好調だったことから、青森県、韓国の双方で一定の海外旅行需要が見込めると判断。23年冬季ダイヤ期間(10月29日~24年3月30日)中の再開を目指していた。

 航空機誘導や燃料補給、保安検査などを行う業者と調整を進めて人員を確保し、韓国などで旅行需要が高まる来年2月の旧正月に間に合わせたという。

 仁川発日本行きの同社の路線は青森線を含め12となり、新型コロナの影響で運休していた路線が全て回復する。

 青森-ソウル線は1995年に就航した。2019年には多い時期で週5往復運航し約3万6千人が利用、搭乗率は68%だった。

 青森県の国際線を巡っては、台湾のエバー航空も4月と10~11月に青森-台北(桃園)線のチャーター便を運航しているが、定期便の再開は未定となっている。

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