バドミントン部顧問が部員に暴言「お前らはいらん」 神戸の私立校、複数生徒が部活に参加できず 兵庫

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 神戸市内の私立女子中高で、バドミントン部の50代の男性顧問が部員に対し、「あほ」「ぼけ」などの暴言を繰り返し行っていたことが9日、神戸新聞の取材で分かった。複数の部員が部活に参加できなくなっており、顧問は現在、部活指導から外れているという。

 学校や関係者によると、男性は体育教諭として30年以上同校に勤め、バドミントン部の顧問を担当している。複数の生徒が「勝てるわけないから部活辞めたら」「はよ帰れ」などの暴言を浴びせられ、技術力のある部員と比較し「お前らはいらんねん」などと言われたという。

 8月に生徒から相談を受けた保護者が、学校に連絡した。管理職が顧問と部員全員から聞き取りを行い、このうち一部の発言を「看過できない」と判断した。10月下旬、学校は顧問も同席させた上で、生徒と保護者に直接謝罪した。

 顧問は「指導に熱心になり感情的になってしまった」などと話しているといい、校長は「生徒を言葉で傷つけてしまったことを重く受け止めている」と説明した。学校は運営法人に報告し、詳しい調査を進めている。(久保田麻依子)

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