歩道橋の橋桁に立つ女性、薬を一気に服用「危ない」 男性らが救助「危険な場面、真っ先に110番」 神戸

のじぎく賞を受け取った大沢龍貴さん(左)と西山翔太さん=生田署

 歩道橋から飛び降りようとしていた女性を助けたとして、兵庫県警生田署はいずれも川崎重工業社員の大沢龍貴さん(23)と西山翔太さん(24)に、県の善行賞であるのじぎく賞を伝達した。

 2人は帰宅途中の7月28日午後8時25分ごろ、JR神戸駅近くの歩道橋で、手すりを越えて橋桁の上に立っている女性を見かけた。薬を一気に服用する様子に「怖い」「危ない」と感じ、西山さんが110番。通りかかった男性が女性に声をかけながら安全な場所に移動させた。過呼吸状態の女性を気づかいながら、西山さんは水を買いに走り、大沢さんは近くの交番に駆け込み、警察官を現場に誘導した。

 感謝状を受け取った2人は「とっさのことで何も考えられなかったが当たり前のことをしただけ。また危険な場面に遭遇したら真っ先に110番したい」と話した。 (安藤真子)

© 株式会社神戸新聞社