郷土の歴史、歩いて特徴学ぶ 京都・亀岡で催し「勝林島ふるさと学」

勝林島地区で水害に備えて家屋をかさ上げするために造られた石垣について説明する仲田さん(京都府亀岡市河原林町)

 京都府亀岡市河原林町の勝林島地区について、地元住民に掘り下げて知ってもらうイベント「勝林島ふるさと学」が同町であった。小中学生や保護者ら約50人がクイズやまち歩きを通して、地域の歴史や特徴を学んだ。

 住民でつくる「河原林町まちづくり会議」などが企画。同町は河原尻と勝林島の両地区からなり、河原尻をテーマにした昨年に続いて11月3日に開いた。

 河原林生涯学習センターで、亀岡の郷土史に詳しい仲田丞治さん(67)が2択クイズを出題。かつて存在した勝林寺と、川に挟まれた地形が地名の由来であることなどを説明した。

 その後、水害に備えて家屋をかさ上げするために造られた石垣や、流路の変化で対岸に移ったと考えられる大井神社が最初にあった社を見て歩いた。亀岡川東学園2年の児童(8)は「堤防の上に大井神社があったのは知らなかった。家をよく見ると、瓦の鬼とか家紋とかあって面白かった」と話した。

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