待望の瞬間ついに……誘拐に遭っていたルイス・ディアスの父親が13日ぶりに解放される

写真:ようやくルイス・ディアスの父親解放の知らせが届いた

リヴァプールに所属するコロンビア代表FWルイス・ディアスの父親が現地時間10月28日にコロンビア国内で誘拐され、行方が分からなくなっていた事件について、現地時間11月9日に無事、解放されたことが分かった。コロンビア『エル・エスペクタドール』紙の電子版など複数のメディアが伝えている。

ディアスの父親であるルイス・マヌエル・ディアスさんは10月28日、ラ・グアヒラ州バランカスの田園地帯を妻のシレニス・マルランダさん(ルイス・ディアスの母親)とともにトラックで移動していた際、何者かによって誘拐された。マルランダさんはすぐに開放され、後に誘拐の実行犯が同国の反政府系ゲリラ組織「ELN」であることが判明した。

さらに11月4日、ELNの交渉責任者はこの誘拐が「間違い」であったことを認め、解放に向けての動きを進めることを約束。それがようやく実行に移され、ルイスさんは13日ぶりに開放されることとなった。

ルイスさんは解放された場所から国連のヘリコプターに乗ってコロンビア北部バジェドゥパルの空港に移送され、医療センターに運ばれて診断を受ける。健康状態に問題がなければ無事に退院となり、家族との再会を果たすことになるという。

現地メディア『ノティシアス・カラコル』の公式YouTubeチャンネルでは、バジェドゥパルの空港に到着したルイスさんが自らの足で歩いて国連が用意した車へと向かう様子が捉えられている。

ルイス・ディアスは11月5日に行われたプレミアリーグ第11節ルートン・タウン戦でベンチ入りし、後半途中からピッチに投入されると、0-1で迎えた試合終了間際に起死回生の同点ゴールを奪い、ドロー決着に貢献。ゴールを決めた際にはアンダーシャツに書かれた「パパに自由を」というメッセージを掲出して父親の開放を願ったが、その願いが届き、ついに待望の瞬間が訪れることとなった。

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