リーグ2連覇にあと一歩のフィリーズ ノラとの再契約を排除せず

リーグ優勝決定シリーズで惜しくもダイヤモンドバックスに敗れたものの、リーグ2連覇まであと一歩に迫ったフィリーズ。ポストシーズンの戦いを支えた先発2本柱のうち、アーロン・ノラがFAとなったが、デーブ・ドンブロウスキー編成本部長によると、フィリーズはノラと再契約を結ぶ可能性を排除していないという。ドンブロウスキー編成本部長は「ノラと再契約しない場合は、誰かを獲得しないといけない。ノラと再契約できれば、ローテーションは完成する」と話している。

現在30歳のノラは初めて規定投球回をクリアした2017年に初の2ケタ勝利をマークし、サイ・ヤング賞投票では2018年に3位、2022年にも4位にランクインするなど、フィリーズの先発ローテーションを支えてきた右腕である。今季は32試合に登板して193回2/3を投げ、12勝9敗、防御率4.46、202奪三振を記録。2ケタ勝利とシーズン200奪三振はいずれも自身5度目で、メジャー通算90勝をマークしている。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ノラは総額2億ドル規模の契約を目指しており、今年のスプリング・トレーニング期間中にフィリーズが契約延長交渉を行った時点では、希望額におよそ1億ドルの開きがあったという。今オフはカージナルス、ドジャース、メッツ、レッドソックスなど先発投手の補強を必要としているチームが多く、フィリーズがノラを引き留めたいのであれば、以前に提示した条件から大幅に引き上げることが必要になると思われる。

フィリーズは今季の先発登板数上位5投手のうち、ザック・ウィーラー、タイワン・ウォーカー、レンジャー・スアレス、クリストファー・サンチェスの4人は来季も保有権があるため、先発ローテーションの空席は1つだけ。ノラとの再契約に成功すれば、今オフの先発補強は完了する。1年後にウィーラーがFAになることを考えると、ノラもしくはエース級の先発投手を長期契約で確保するのが理想だろう。

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