フィリーズがカステヤノスの放出を検討か ハーパーの右翼復帰も

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、フィリーズは強力打線の一角を担うニック・カステヤノスをトレードで放出するというアイデアに関して、前向きな姿勢を示しているようだ。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長は来季もブライス・ハーパーを一塁手として起用する方針を明らかにしたばかりだが、もしカステヤノスのトレードが実現した場合、ハーパーを右翼に戻し、FAになったリース・ホスキンスと再契約を結ぶ可能性もあるとみられる。

現在31歳のカステヤノスはフィリーズと5年1億ドルの契約を結んでおり、5年契約の2年目となる今季は157試合に出場して打率.272、29本塁打、106打点、11盗塁、OPS.787を記録。大不振の昨季から成績を向上させたものの、OPSが8割に届かないなど、年俸に見合う働きができたとは言えなかった。ポストシーズンでは13試合で5本塁打を放って存在感を示したが、守備力の低さも含め、フィリーズが総合力アップのためにカステヤノスの放出を検討するのはうなずける。

今オフのFA市場では、ホルヘ・ソレアやテオスカー・ヘルナンデスといった強打の右翼手を獲得可能だが、彼らと獲得したところでカステヤノスと大差ないため、フィリーズがFA市場で右翼手の獲得に動く可能性は低い。むしろ、アレックス・バーデューゴ(レッドソックス)のような攻守両面での貢献を期待できる選手をトレードで狙う可能性のほうが高そうだ。

もちろん、カステヤノスを放出してハーパーを一塁から右翼に戻すという選択肢も存在する。ドンブロウスキー編成本部長はFAになったホスキンスとの再契約について「可能性は低い」としつつも「ドアを閉ざしたわけではない」としており、ハーパーを右翼に戻して一塁が空けば、ホスキンスとの再契約への道が開かれることになる。

惜しくもリーグ2連覇を逃したフィリーズ。2008年以来となるワールドシリーズ制覇を成し遂げるために、カステヤノスのトレード放出も含め、戦力アップの方法を模索していくことになりそうだ。

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