ブランド力強化に本腰 日光産米「しゃりまんてん」 パッケージ一新

新パッケージを披露する粉川市長(左)とJAかみつがの青木孝雄組合長

 【日光】粉川昭一(こなかわしょういち)市長は9日、市のブランド米「しゃりまんてん」のパッケージを一新すると発表した。市内産コシヒカリの1%未満しか認定されない希少米のブランド力を強化し、市内産米の認知度向上と販路拡大を狙う。

 JAかみつがが販売する「しゃりまんてん」は、25年ほど前から同JAが販売。集荷した市内産コシヒカリを食味計で計り、一定基準を超えたコメだけをえりすぐる。販売量は市内産コシヒカリ全体の1%未満といい、2022年産は1万6千キロを販売。23年産米は1万8千キロの販売を見込む。

 市は昨年10月、同JAに「日光ブランド米拡大プロジェクト」を提案。同JAが今年9月、針貝に新設した精米施設に対して助成するなど、共同で「しゃりまんてん」のブランド力強化に取り組んでいる。

 新パッケージは、日光らしく「太陽」「鳥居」「山」をデザイン。11日から同JA直売所で販売する。12月下旬には、お土産品にも適した2合パッケージの販売も予定している。

 記者会見で粉川市長は「『しゃりまんてん』をシンボルに、日光産米全体の認知度を上げ、全国の人においしい日光のコメを味わってもらいたい」と期待した。

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