【エリザベス女王杯/データ攻略】「83 or 0%」該当はハーパーと”単勝10倍超”の穴馬

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今週は京都競馬場でエリザベス女王杯(芝2200m)が行われる。デビューから全レースで上がり3F最速を記録するブレイディヴェーグと今年の牝馬クラシック戦線を皆勤したハーパー、この3歳勢を迎え撃つのはディフェンディング・チャンピオンのジェラルディーナ。戦前の評価は三つ巴となっているようだ。

ここでは、過去10年データから京都開催の2010~19年を対象に、ディヴィーナとハーパーにフォーカスした「100 or 0%」データを取り上げる。

◆【エリザベス女王杯2023予想/データ攻略】人気一角は”消し”も……ジェラルディーナの「75 or 0%」

■ディヴィーナに合致する【2.0.3.1】条件

前走府中牝馬Sで待望の初重賞制覇。今年のヴィクトリアマイルを境に本格化ムードを漂わせるのがディヴィーナだ。夏競馬を連戦しつつ関東遠征を敢行と、タフネスぶりには頭が下がる1頭だが、有力3歳馬や前年覇者が出走するここは伏兵扱い。それでも強調材料は確かに存在する。

・M.デムーロ騎手騎乗の関西馬【2.0.3.1】

“83%データ”に該当。5番人気1着モズカッチャンや3番人気1着クイーンズリングなど断然の支持を受けた馬が多いわけでもなく、エリザベス女王杯におけるM.デムーロ×関西馬は“押さえ必須”と言えるレベルの信頼度だ。

この馬の母・ヴィルシーナは2012年の当レースで2着。同馬を管理していた友道調教師、佐々木主浩オーナーともどもリベンジにかける想いは強いだろう。11年越しのビッグタイトル奪取へ、鞍上に”最強のパートナー”が跨るここは要警戒の1頭と言える。

■ハーパーにまさかの【0.0.0.6】

グランオフィシエとは対照的に“0%データ”該当馬がハーパー。今年はクラシック戦線を皆勤し、リバティアイランドには屈したもののオークス2着と世代トップクラスの能力は証明済み。休み明けを一度使われた上積みも期待される1頭だが、今回はそのローテーションが落とし穴となるかもしれない。

・叩き2戦目で臨む3歳馬【0.0.0.6】

該当馬6頭すべてが馬券外の“0%データ”に抵触。休み明けで秋華賞を制したクロノジェネシスや2人気に支持されたノームコアも馬券外と悲惨な数字が浮かび上がってしまっている。叩き2戦目ローテは3歳馬にとって鬼門だ。

リバティアイランド1強のまま終わった今年の3歳牝馬クラシック戦線。間違いなくトップグループの1頭と言える安定感を誇る馬だが、馬券内の近2走は4着馬とほとんど差がなく紙一重のところで着順が上がった印象を受けてしまう。他馬のレベルに疑問が残るのは確かで、バッサリ“消し”も視野に入れたいところだ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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