原発処理水、一部首脳が懸念 太平洋島しょ国会議

流れる処理水=2日(東京電力提供)

 【アバルア共同】南太平洋クック諸島で開かれているオセアニアの地域機構、太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議で東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に対し、一部の島しょ国首脳が「強い懸念」を示したことが分かった。議長国クックのブラウン首相が9日(日本時間10日)の記者会見で明らかにした。

 首脳らは、こうした文言を盛り込んだ共同コミュニケを9日にも公表するとみられる。

 首脳会議では、地球温暖化対策や、オーストラリアが米英との協力で進める原子力潜水艦導入計画も議題になった。最終日の10日には、首都アバルアで堀井巌外務副大臣も出席して域外国対話が行われる。

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