好守の三塁手チャップマン獲得には1億5000万ドルの契約が必要か

今オフのFA市場は三塁手の層が非常に薄く、高齢のジャスティン・ターナーを除くと、不動のレギュラーが務まりそうな選手はマット・チャップマンとジャイマー・キャンデラリオくらいしか見当たらない。よって、ゴールドグラブ賞4度の実績を誇る名手チャップマンに対する需要は高いとみられており、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、昨オフにブランドン・ニモが8年1億6800万ドルの契約を得たことを例に挙げ、チャップマン獲得にも1億5000万ドル前後の契約が必要と予想している。

現在30歳のチャップマンはブルージェイズ移籍2年目の今季、140試合に出場して打率.240、17本塁打、54打点、4盗塁、OPS.754を記録。4月末の時点で打率.384、5本塁打、OPS1.152という好スタートを切ったものの、5月以降は打率.205、12本塁打、OPS.659と失速し、アスレチックス時代の2018~19年に見せたOPS8割台中盤の打棒を取り戻すことは今季もできなかった。ただし、好守は健在で、2年ぶり4度目となるゴールドグラブ賞に輝いている。

ヘイマン記者によると、少なくともジャイアンツとダイヤモンドバックスの2チームが三塁手の補強を目指しており、ダイヤモンドバックスはキャンデラリオに興味を示していることも報じられている。また、ジャイアンツの新監督に就任したボブ・メルビンにとって、チャップマンはアスレチックス時代の教え子であり、獲得に動いたとしても決して不思議ではない。

ヘイマン記者はチャップマンとの契約延長を狙ったブルージェイズが今年のスプリング・トレーニングの時点で「総額1億ドルを大きく超えるオファー」を出していたことをリポート。ブルージェイズは現在もチャップマンとの再契約を諦めておらず、GM会議において話し合いの場を設けたことも報じられている。なお、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者はヤンキースがチャップマンの獲得を狙う可能性に言及しており、ア・リーグ東地区のライバル同士による争奪戦に発展する可能性もありそうだ。

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