山本の身長は契約に影響するのか 178cm以下で10先発は2人だけ

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は山本由伸(オリックス)が来週にも正式にポスティング公示される見込みであることを伝えており、いよいよ本格的に最大45日間の争奪戦が幕を開けることになる。山本は25歳という若さもあり、総額2億ドルを超えるような大型契約を手にすることが予想されているが、一部では178cmという山本の身長を懸念する声も出ている。山本の身長は契約にどう影響するのだろうか。

MLB公式サイトは「山本にはある懸念が存在する。故障歴はほとんどないものの、身長178cmと公表されており、そのサイズを理由に獲得を躊躇するチームが出てくるかもしれない」と指摘。「今季10試合以上に先発した189人の投手のうち、身長が5フィート10インチ(=約178cm)以下の投手はマーカス・ストローマンとソニー・グレイの2人しかいなかった。189人中100人以上の投手が身長6フィート3インチ(=約190cm)以上である」というデータを紹介した。

しかし、MLBの各球団は山本の能力や野球に対する姿勢を高く評価しており、実際に山本の身長を懸念する声はほとんど聞こえてこない。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は「ヤンキースとメッツを含め、多くのチームが獲得に乗り出すだろう」と予想し、「彼は178cmしかないが、196cmの投手のようなピッチングをする」というあるスカウトのコメントを紹介した。

MLB公式サイトは山本が日本シリーズ第6戦で14奪三振の完投勝利を挙げたことに触れ、「山本は90マイル台中盤から後半のファストボールを投げ、98マイルや99マイルに達することもある。変化球も素晴らしく、80マイル台後半のスプリッター、80マイル台後半から90マイル台前半のスライダー(カッター)、そしてクレイトン・カーショウのようなカーブを持っている」と紹介。「これらを駆使したダイナミックな投球は、MLBのなかでは小柄であるという懸念を払拭するのに十分かもしれない」とした。

なお、シャーマン記者は「体格は全く問題にならないと思う」というデービッド・マキノン(元エンゼルス、今季埼玉西武)のコメントも紹介し、山本の身長が契約に悪影響を及ぼすことはないとの見解を示した。

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