秋風に揺れるヒマワリ畑 70代夫婦の初挑戦「笑顔になって」

ヒマワリを育てた衣川良憲さん(左)と妻の千里さん=福知山市夜久野町

 京都府福知山市夜久野町の休耕田で、約2千本のヒマワリが季節外れの見頃を迎えている。秋風に揺れる黄色の大輪に、住民らが魅了されている。

 ヒマワリを育てているのは近くの衣川良憲さん(76)と妻千里さん(73)。兵庫県朝来市の道沿いで休耕田を活用したヒマワリ畑を見て感動したことがきっかけで、過疎化する集落の活性化につなげようと、2年間放置していた大岶(おおさこ)公民館近くの田をトラクターで耕し、8月下旬に3日間かけて種をまいた。

 2人は草刈りをしたり、シカによる食害を防ぐ手製のかかしを立てたりして成長を見守ってきたという。同居する孫娘(9)の名前にちなんで「ゆいちゃんの花畑」と名付け、看板も設置した。

 良憲さんは「初挑戦だったのできれいに咲いて安心した。見に来た人が笑顔になってほしい」と話している。

 見頃は今月中旬ごろまでという。

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